高齢者に優しい観光スポットは成田山新勝寺と東京スカイツリー
この夏は、上京した96歳の祖母を連れて観光に行きました。
思いついたところは、事前にネットなどで下調べ。
ワタシが調べたことと経験が同じような方の役に立ったらと思い、
高齢者を連れて行きやすい観光スポットとしてご紹介しておきます。
高齢者に優しいオススメ観光スポット(各リンクをクリックすると記事内の該当箇所にジャンプします)
ワタシの祖母の状態
ワタシの祖母は96歳ですが自分で歩くことが出来ます。
杖は使うけれど、あまり頼っている感じはありません。
歩くときは、右手で杖を使うので、転倒などに備え左側の腕を支えています。
もしものときのためなので介助は必須ではありません。
また、少しの坂道と階段、エスカレーターも大丈夫です。
車椅子もレンタルで用意しましたが、提案しても「歩けるよ」と言って
積極的には乗ってくれませんでした。(意外とこういう高齢者が多いみたいです)
記憶力は衰えていますが、おそらく1回会っただけのひとから見たら
「しっかりしたおばあちゃん」「96歳には見えない」といった印象のよう。
なのにさっき言ったことを忘れ、そして自分で考えた行動に出るので困ります。
今回も旅行や外出の準備を一緒にして完了したのに、そのことを忘れ、
出かける直前に荷物が全部ひっくり返っていたことが何度もありました。。。
(本人は準備しないとと思って開けたようですが、無茶苦茶になっていました)
今回連れて行ったのは、こんな祖母です。
同じようなひとは少ないかもしれませんが、ご参考までに。
ちなみに、今回紹介する2箇所は、車椅子でも大丈夫だと思います。
老人がお詣りするなら成田山新勝寺
どこかのお寺か神社にお詣りをと考えたとき思いついたのが浅草寺と成田山。
浅草寺は人が多いだろう、近くの駐車場に停めるのが難しいかも?と諦め、
成田山新勝寺に行くことにしました。初詣で成田山に行くので勝手が判っているところが多いし。
近隣にあるイオンタウン成田富里のうなぎ成田新川でうなぎを食べ、
その後、車で参道の出来るだけ総門に近いところまで行きました。
車を停めたのは、総門から徒歩2分(祖母の足で5分くらい)の弘恵会田町駐車場。
1日800円と時間を気にせずに停めることが出来るところも嬉しいです。
成田山で気になるのは、仁王門にあがる階段と大本堂の階段。
特に仁王門までの石段は傾斜もきついです。
事前に成田山のホームページで調べたところ、エレベーターが設置され、
バリアフリー化されていることが判りました。
成田山新勝寺はバリアフリー化されているので車椅子でもOK
正面の階段を上らず左側にある光輪閣方面に行くとエレベーターの案内が出ています。
光輪閣近くはゆるやかな坂道になっていましたが、祖母は大丈夫でした。
成田山では貸し出し用の車椅子も用意してくれているということ。
御護摩申込所で尋ねれば、貸し出し場所を案内してくれるそうです。
バリアフリー化されているので、車椅子を借りてみるのも良いかもしれません。
こちらが、境内下段から大本堂がある中段までのエレベーターの中段側。
駅でもそうだけれど、後から設置しているエレベーターの場所は
どうしてもメイン導線から外れ、その分歩く距離が長くなってしまいます。
「歩く距離はあるがエレベーターにのる」か「目の前の階段をのぼる」かは、
悩ましいところ。長く歩くのがしんどいのか階段がしんどいのかは個人差があるよね。
ワタシは、祖母に尋ねて決めてもらいました。
大本堂へも本堂向かって左側にエレベーターが設置されています。
先ほどのエレベーターからの導線は近くて良いようになっているのですが、
ワタシは大本堂のスケールの大きさも見せてあげたかったので、一旦正面へ回りました。
「TVで見たことはあったけど、こんなに大きいんだねぇ」と感動しきりで、
後も「成田山の感想」=「大きかった」と言い続けていたという。
少しでも印象に残ったようなので、見て良かったと思います。
ちなみに、大本堂の堂内へは車椅子のままでも入れるようです。
入り口に「車椅子で入堂の方は係員までご連絡ください」と案内がありました。
さらに、ここから額堂や光明堂がある境内上段へもエレベーターで行けます。
奉納された額や絵馬を飾るための額堂は、七代目市川團十郎の石像など
成田山と歌舞伎の市川宗家との関係が解るものがあるので見せてあげたかった場所。
大日如来、愛染明王、不動明王が奉安されている光明堂の入り口は
かなり急なスロープだったので無理かな?と思ったのですが、
「手すりがあるから大丈夫」と中に入りました。好奇心旺盛な祖母なので。
元禄の本堂とも呼ばれている前の前の本堂は、今の大本堂と違った雰囲気です。
ワタシたちが出かけたのは、7月下旬の金曜日午後。
夏休みだけれど、混雑していることもなく境内も広いので、祖母のペースに合わせ
ゆったり参詣することが出来ました。やっぱり成田山にして良かったと思います。
東京スカイツリーにはシニアに嬉しいシステムあり
ベタな東京観光として思いついたのは、東京スカイツリー。
スカイツリーは、地下の駐車場に車を停めることが出来るので行きやすい場所です。
「高いところは平気?」と聞いたら「大丈夫」だと言うので出かけました。
こちらは、夏休みの混雑が少しでもマシかもと8月上旬の木曜日を選択。
台風の影響が考えられたので、予約はせず、当日券で利用しました。
この日の当日券購入にかかる所要時間の目安は15分程度ということ。
列に並ぼうとしたら、杖をついている祖母をスタッフのお姉さんが見て、
「シニアらくらく待ち処」で待つことを提案してくださいました。
スカイツリーは、当日券を購入した後、そのまま入場ゲートに行く導線です。
パーテーションで仕切られているので、自由に出入りが出来ないよう。
そのため、高齢者や妊産婦など長時間並ぶことが困難な人のために
入場ゲート近くに用意されているのが「シニアらくらく待ち処」です。
「シニア」とついていますが、何かの事情で長時間並ぶのが難しいひとならば
誰でも利用できるみたい。これからのぼる展望台で楽しむ体力を温存出来るよう
考えられた優しい気遣いの場所です。
祖母はここで待たせてもらいました。
「シニアらくらく待ち処」のスペースは広く、病院の待合室のような感じです。
チケット購入者が来ると、近くのスタッフさんが気づいて、
ベルトパーテーションを開け、合流させてくれる仕組み。
チケット購入の待ち時間は想定していなかったので、ありがたいシステムでした。
エレベーターで展望台にのぼってからは、特に困ることもなくスムーズ。
ガラス沿いに手すりが設置されているので、祖母はつかまりながら見ていました。
少し気になったのは、ちょっと座るような休憩スペースが少ないことかな。
喉が渇いたので、天望デッキ フロア350のSKYTREE CAFEを利用してみたけれど、
基本スタンディングでした。(3人くらい座れるソファーがひとつだけあったはず)
ただ、カウンターで買うときに「スタンディングですが大丈夫ですか?」と
祖母を気遣って教えてくれたのが嬉しかったです。
知って覚悟の上利用するのと、買ってから判るのでは違うよね。
スカイツリーのスタッフはみんなよく見てるな、気遣いがありがたいなと感じました。
ちなみに、1階下の天望デッキ フロア340に行ったら、そちらのSKYTREE CAFEは
着席スタイルだと判明。ワタシの下調べ不足だったと反省です。
また、祖母は利用していませんがスカイツリーも車椅子を貸し出ししてもらえるよう。
シニアと一緒の旅行にオススメしたいスーツケース
今回、長崎取材からそのまま神戸へ向かい、祖母と一緒に新幹線で戻ってきたワタシ。
「クラッシュバゲージ」のMサイズを持っていたのですが、コレが便利でした。
走行が軽く扱いやすいので、祖母でも動かせたのにはビックリ。
祖母とキャリーケースの二刀流は母にも「大丈夫?」と心配されていて、
ジブンでも覚悟していたけれど、拍子抜けするくらい楽チンでした。
祖母とクラッシュバゲージを挟んで動かせば、祖母の支えの代わりにもなったし。
チケット購入の際など、ちょっと待っててもらうときも目立ちます。
「コレはシニアにもピッタリのスーツケースでは?」と実感した次第。
もし、高齢者の方が使うスーツケースを探しているならオススメしたいです。
(クラッシュバゲージの記事はこちら
▶もうへこまない!逆転の発想のスーツケース「クラッシュバゲージ」)
今回の祖母との行動は、これまで考えたこともなかったことに気づくことが出来ました。
成田山にもスカイツリーにも、何度も足を運んだけれど、祖母と一緒となると新鮮。
その立場にならないと見えないもの、判らないことっていっぱいあるよね。
ワタシにとっても良い経験になりました。
誰かがワタシのように、上京してくる高齢者をどこかに連れて行ってあげたい、
どこに行けばいいんだろう?大丈夫かな?と思って観光スポットを調べたとき、
ワタシの経験が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
関 連 記 事 |
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